- レーヨンの特徴
- レーヨンのメリット・デメリット
- レーヨンのお手入れ方法
柔らかい肌触りが特徴的なレーヨン。
ワンピースやスカート、インナーなどありとあらゆる衣類に使われています。
そんなレーヨン、実はすごくデリケートな素材ということはご存知でしょうか?
繊維の中でも取り扱いが最も難しい素材の1つでもあり、おうちでの洗濯には注意が必要です。
「レーヨンは洗濯できるの?」
「お洋服が縮んじゃったんだけど、どうしたらいい?」
と困っている人も多いです。
この記事では、アパレルにTES(繊維製品品質管理士)として従事している筆者がレーヨンの特性について解説をしています。
具体的な取り扱い(洗濯)方法も紹介しているので、チェックしてみてください。
結論を先に伝えると、レーヨンをおうちで洗濯することはおすすめできません。
レーヨンは水に弱く、水を吸うと縮んでしまうし摩擦で毛羽立ってしまいます。
シワもできやすくおうちでの洗濯には向きません。
ただ、洗濯機で洗える場合もあるので最後まで読んでみてください。
レーヨンのお洋服はドライクリーニングがおすすめ。
おうちで洗うときは、短時間の手洗いがおすすめです。
私は繊維製品品質管理士(TES)としてアパレルに勤めており、普段から服のいろいろな問題に触れています。
現場の声として参考にしていただけたら幸いです。
レーヨンとは?
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- シルクの代用品として開発された最古の化学繊維(再生繊維)
- 肌に優しい素材
レーヨンとは木材パルプから作られた再生繊維です。
(木材パルプ(セルロース)に苛性ソーダや二硫化炭素を加えて、セルロース誘導体を作り……..詳しくはウィキペディアに任せます)
元々はシルクの代用品として開発されたレーヨン。
しなやかなドレープ性と光沢があり、吸湿性が高く肌に優しい素材として知られています。
簡単にいうと、木材パルプからできたシルクみたいな柔らかい素材。
衣類の他に寝具やカーテンなどさまざまなものに使われています。
レーヨンの特性
![](https://normalhi.com/wp-content/uploads/2024/01/6fc81190a7cf8a0f5a2ee76ffb7b17e8.png)
レーヨンの良い特徴と悪い特徴を見ていきましょう。
レーヨンの良い特徴
良い特徴①肌触りが良い
シルクのような肌触りで、サラッとしていて着心地が良いです。
通気性と吸湿性も高く、インナーなどの直接肌に触れるものに適しています。
良い特徴②ドレープ性がある
ほどよい落ち感(ドレープ性)があり、お洋服のシルエットを美しく見せてくれます。
良い特徴③光沢感
糸そのものにも光沢があり高級感が漂います。
染料との相性がよく、お洋服になったときの発色がすごくきれいです。
レーヨンの悪い特徴
悪い特徴①水に濡れると縮む
繊維どうしが密になって縮んでしまいます。
10%以上縮むものあり、一度縮むと復元するのは難しいです。
悪い特徴②しわになりやすい
洗濯の後もしわになりやすく、着用中にもしわが入りやすいです。
保管中の軽い折しわもしっかり残ってしまいます。
悪い特徴③摩擦によわい
摩擦で毛羽立ちが起きやすいです。
とくに濡れた状態では毛羽が起きやすく、その部分が白くなったりしてしまいます。
着用するには良い素材ですが、とにかくメンテナンスがしにくい素材です。
レーヨンで失敗している人の例
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まずはレーヨンで失敗している人のコメントを見てみましょう。
- 洗濯したら縮んだ
- 洗濯で毛羽だった
- 洗濯でシワができた
レーヨンのトラブルはこの3点が多いです。
それはもう悲惨な状態で、レーヨンって厄介な素材ですよね。
こういう問題を回避するべく、レーヨンの正しい取り扱い方法を知っておきましょう。
レーヨンのお手入れ方法
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レーヨンのお手入れはどうすればよいのでしょう?
レーヨンの種類やレーヨンが含まれる割合によってやり方が違うので、お持ちのお洋服それぞれにあった方法でお手入れしてみてください。
①ドライクリーニング
②手洗い
まずは洗濯絵表示をチェック!
お洋服についている洗濯絵表示をチェックしてみてください。
一番左側のマークが次のどれかになっていると思います。
![](https://normalhi.com/wp-content/uploads/2023/07/44a7e4e54680ead14aede3a701024592.png)
レーヨンのお洋服はほとんどがクリーニンング店でドライクリーニングの表示になっていると思います。
ユニクロのヒートテックやリラコは洗濯OKです!!
洗濯不可マークの場合
![](https://normalhi.com/wp-content/uploads/2024/02/f8cc6ce1a3db5a62009d3c393892d202.png)
このマークの場合は、クリーニング店に依頼してください。
レーヨンは水に弱い素材です。
自宅でお洗濯すると縮んだり、毛羽だったりしてしまいます。
インナー以外はクリーニング店に出す必要があると思っても良いでしょう。
何よりドライクリーニングを行うことで型崩れや色褪せを防いでお洋服が長持ちします。
手洗いマークの場合
![](https://normalhi.com/wp-content/uploads/2024/02/c84a46f91a1a55551993e862390e7e66.png)
このように桶に手が入ったマークの場合は、おうちで手洗いができます。
洗濯機はできません。
・おけ等にたっぷり水をためて
・洗剤は中性洗剤(アルカリ性はNG)
・ゆっくり押し洗い(揉まない、こすらない)
・すすぎ2回
・タオルドライでしっかり水分を取る
・水につけてからタオルで拭き取るまでの間3分で終わらす
・平干しで陰干し
手洗い可能な場合でも特殊な加工がされていない可能性が高いので、ドライクリーニングをおすすめします。
洗濯機マークの場合
![](https://normalhi.com/wp-content/uploads/2024/02/01838dc44a22ea6c77effba6c58919f0.png)
洗濯機マークのものでも、毛羽立ちや縮みのことを考えると手洗いするのがおすすめです。
ですが、皆さん忙しくてそんな時間はないですよね。
洗濯機で洗う場合のコツは、必ず洗濯ネットに入れることです。(100均のもので十分)
ネットに入れることで、摩擦を抑えて毛羽立ちを防ぐことができます。
縮んでしまったレーヨンを復活させる方法
間違って洗濯機で洗ってしまったり、手洗いしたのに縮んでしまった場合の方法を紹介します。
残念ながら、一度縮んでしまったものは完全には復活できません。
その上で対処できる方法としては
①アイロンで引っ張る
物理的に伸ばしてしまいます。
ただ、上手に引っ張らないと綺麗な形になりません。
②柔軟剤を入れて手洗いする
柔軟剤に入っているシリコンの滑りで繊維を緩めます。
繊維同士の滑りが良くなり縮みが緩和される場合があります。
ダメもとで試してみてください。
長持ちさせる方法
洗う回数を減らす
ドライクリーニングも手洗いもしないことが、レーヨンのお洋服を長持ちさせるコツです。
洗わないわけにはいかないので、ファブリーズとスチームアイロンで済ますことがおすすめです。
ファブリーズの消臭成分と高温スチームの殺菌作用で清潔な状態を維持できます。
\筆者が使っている衣類スチーマー/
![](https://normalhi.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
保管はハンガーにかける
レーヨンは柔らかく型崩れしやすい素材です。
畳んで保管してしまうと、どうしてもシワが入ってしまいます。
レーヨン素材の製品にはハンガーループが付いていることが多いのでハンガーループにかけて保管しましょう。
型がつきにくいハンガーがあればハンガーループがなくても大丈夫です。
![](https://normalhi.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
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