普段、何気なく使っている柔軟剤。
私たちの身近にあるものですが、実は危険な成分が含まれていて、肌への負担は大きいです。
人によっては喘息などアレルギーを引き起こす可能性もあり注意が必要です。
柔らかくする成分であったり香りの成分、または香りそのものが知らず知らずのうちに他人迷惑をかけていることがあります。
ここでは、柔軟剤がどうして危険かを解説します。
柔軟剤を使っている人も、これから使おうか迷っている人も参考にしてみてください。
危険な成分は2つ。
①繊維を柔らかくする成分(カチオン(陽イオン)界面活性剤)
②香りをつける成分(香料やマイクロカプセル)
普段の洗濯では柔軟剤は使用しない方がいい!
危険な成分1つ目 <柔軟性を与える成分>
カチオン(陽イオン)界面活性剤
柔軟剤には繊維に柔らかさを与える成分が入っています。
繊維に柔軟性を与えるのが、カチオン(陽イオン)界面活性剤という成分です。
このカチオン(陽イオン)界面活性剤には、繊維をコーティングし繊維同士の摩擦を減らす作用があります。
摩擦が減ることで滑りが良くなり、触れたときの柔らさを感じることができるのです。
このカチオン(陽イオン)界面活性剤は、洗い終わった後も繊維に残ります。
繊維にしっかりと残ることで、あの柔らかさやふんわり感を与えてくれるということです。
しかし、このカチオン(陽イオン)界面活性剤が危険。
カチオン(陽イオン)界面活性剤は、
①アルキルアミン塩型
②第4級アンモニュウム型
という種類に分けられます。
この第4級アンモニュウム型は、ウイルスの「膜」を壊すことで無害化する性質があり、殺菌剤に使われることがあります。
市販されている柔軟剤に普通に使われています
第4級アンモニュウム型の主な種類として
塩化アルキルトリメチルアンモニウム
塩化ジアルキルジメメチルアンモニウム
塩化アルキルベンザルコニウム
これらは、新型コロナウイルスの殺菌にも有効とされたぐらい刺激が強い成分です。
柔軟剤を使うことで、細胞膜を壊す作用がある成分が繊維にしっかり残るので、
着用によって肌トラブルが起きてしまいます。
無香料の柔軟剤も同じ
無香料の柔軟剤にもほとんど界面活性剤が入っています。
最近はエステル型ジアルキルアンモニウム塩というものがありますが、
エステル型というのは、家庭用浄化槽の微生物が分解しやすくジアルキルアンモニウム塩を変化させたもの。
表記としてはエステル型ジアルキルアンモニウム塩となりますが、界面活性剤に変わりはないです。
2つ目の危険 <香りを与えるもの>
柔軟剤といえば、洗い上がった後のあの香り。
良い香りと思う人や気持ち悪いと思う人、
感じ方は人それぞれですが香りを残す仕組みにも有害なものがあります。
香料が有害
香りの成分のほとんどは人工の揮発性の化学物質で、
その中にアレルゲンとなるものがあります。
天然香料にもにアレルギーの原因になるものがあり
『天然の成分を使っている』と書いてあっても安心というわけではありません。
日本ではまだ規制も緩く詳しい記載がないですが、欧州では使用禁止や規制しているものもあります。
マイクロカプセルが有害
香りを長持ちさせるために、
マイクロカプセルというめちゃくちゃ小さいカプセルに香料を包み込む技術が使われています。
どれくらい小さいかというと、
最近の柔軟剤に使われているマイクロカプセルは1~10μmと言われています。
例)花粉=30μm(マイクロメートル=100万分の1メートル)
マイクロカプセルは小さすぎてマスクも通り抜けて体の中に入り込んでしまいます。
・2.5μm以下は鼻毛にも引っ掛からず直接肺胞まで到達。
・0.5μm以下は肺胞マクロファージ(白血球の一種)は反応しません。
※肺胞マクロファージとは感染防御、アレルゲンの除去免疫細胞です。
マイクロカプセルの壁材にはメラミン樹脂だったりポリウレタンだったりでできています。
ポリウレタンの原料にイソシアネートというものが含まれています。
イソシアネートは吸い込んでしまうと
咳、息切れ、喘息 中枢神経系、心臓血管系の健康被害につながる毒性を持っています。
EUでは規制の案も出ていますが日本では使い放題です。
香料のいくつかにアレルゲンが含まれているし、マイクロカプセルの有害な材料(イソシアネート)を吸い込んで健康被害が出ることがあります。
香りは自分だけでなく、他人も巻き込んでしまう!
まとめ
柔軟剤に含まれる体に良くないもの
・陽イオン界面活性剤
第四級アンモニア塩が肌に毒
・香料
アレルゲン成分がある
・マクロカプセル
材料のイソシアネートを吸い込んでしまうと喘息などの健康被害が出る
肌への害と吸い込むことで起きる害のダブルの原因で健康被害が出やすいということになります。
自分だけではなく他人にも影響してしまうので使用には注意が必要です。
また水着を洗って学校のプールで拡散してしまうなど公共での公害例もあります。
人にとっては毒になりますので慎重にならないといけません。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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